『祝山』読書感想

 主題の通り、加門七海作『祝山』を読了したので、読書感想をここに残します。

 アフィリエイト収入でウハウハ生活ができたらよいな。と考えています。西向く侍です。

 本記事は基本的には読書の感想のみにとどめ、物語としての考察、及び解体については別の記事をご参照ください。

 次の画像が表紙になります。

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 裏表紙には作品のあらすじが載っているので、転記します

 あらすじ
ホラー作家・鹿角南(かづのみなみ)のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙なことが続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思いで肝試しのメンバーに会った鹿角。それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。一人は突然の死を迎え、他の者も狂気へと駆り立てられてゆく――。
 著者の実体験を下敷きにした究極のリアルホラー!

 出会い

 私がこの本と出会ったきっかけとしては、無職宙ぶらりんな西向くは「夏なのだから、ホラー小説を読んでみよう!」と思い立ち、金銭的な不自由故に近所の図書館で借りたことがきっかけです。
 手にとり、表紙を確認したときにこれだ! という気持ちになったものです。
 静かな図書館において、スキンヘッドが『祝山』を持ちながらにやついている姿は恐ろしいものだったと思われます。

 感想

 多くのレビューサイトにおいても説明があるように、「判然としない怖さ」が読み手への売りなのだと思われるところです。
 ホラーといえば、おどろおどろしい何かを描き、その恐ろしさを描写し、怖がらせてもらおうとする読者を楽しませることが作品の売りです。
 しかし、この作品はその描写をあえて不明瞭としたことがこの作品の面白さ、強味と考えるべきなのかもしれません。
 私たちの社会には見えない悪意がたくさんあり、決して、踏んではいけない生物の尻尾みたいなものもたくさんありました。
 物語は尻尾を踏んじゃった登場人物が大きな力に苛まれていくという自戒を込めた小説です。
 この作品の怖さは「下手したら自分も同じことするかも」というリアルです。

 物書きとして得たもの

 物語的な怖さではなく、人が可能な視点範囲による恐怖というものを学びました。一人称小説を書く際にはリアルっぽさというのを意識するのもよいかもしれません。
 勉強にはなりましたが、再読はないかと思います。

 以上です。

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