旅のラゴス:読書感想

 せっかくの連休なのに、台風が近づいてきているという状況です。日本中が悲嘆に暮れていると思われます。
 毎日が休みの私にはなんら関係ありません。
 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。西向く侍は今日も元気です。

 本日の西向くは 筒井康隆著『旅のラゴス』を読みました。

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 あらすじ
 北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。

 もっと、シンプルに感想を残していきます。

感想

 旅するラゴスは読者でした。
 読者はすべからく、旅人だったのです。

 多くの感想や解説は他の多くの読者が残してくれています。私がすることは物書きとしての覚書に近いものです。
 今、蔑ろになっている自分がはっとする読書でした。
 自分の思いのままに生きようと決めたものの、どう進むべきか右往左往しているときにこの本に出合えたのは幸いでした。

物書きとしての収穫
 
 生きるというのはなんだろうか。というありきたりなテーマではあるけれども、一つの答えがここにあった。
 私が書く物語はどこかにいるキャラクターを利用して描いている物語なのです。
 それを、この本は青年期から老年期に至るまでを描かれます。
 小説というのは人生を心に映す作品であるべきなのだ。と考えました。
 これは小説の多くのうちの一つしかないのでしょうが、それに気づかせたこの作品は最良でした。
 良い作品に出合えました。

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